ひだまり 〜10歳差兄妹と私の日々〜

10歳離れた、長男(中学受験)と医療の力を借りて出産した長女(乳アレルギー)との関わりを記します。

卵巣刺激と卵巣嚢腫茎捻転

不妊治療。
みんなはどんな治療法なのかわからないけれど、私は卵巣刺激というものを2回やりました。

卵がいい周期で育って来ないことと、うまく育っても排卵がうまくいかないことが理由です。

始める時にリスクの説明がありました。

毎日注射すること。(しかも結構痛い)
卵が複数育つので、多胎妊娠の可能性が上がること。
卵巣が腫れたり腹水が溜まることがあること。

毎日通うのは正直、苦痛でした。

卵巣刺激をして人工授精しますが、1回目は残念な結果になりました。

卵巣がやはり腫れているので、次は刺激せず、人工授精。

その後も卵の育ち具合や体調を見ながらリセットなのか、人工授精なのか先生が判断していました。

そして2回目の卵巣刺激。

またまた毎日通うのは苦痛でしたよ。

卵巣も腫れたし、
しかも2回目は腹水も溜まり。

腹水の影響で体重は2キロ増え、パンツはボタンが止められないほどでした。

だけど、卵巣が腫れてるからって、何に気をつけるべきとか、そういうことを知らなかったんですよ。

普通に仕事してたし、タンタンの送り迎えも普通にしてた。
信号が変わりそうだったら走ったし、電車の時間が忙しければ2人でダッシュもした。
水たまりを大股で避けたり。

そうこう過ごす内に判定日。
ついに陽性反応がありました。

陽性とわかると、ダッシュはしなくなったけど、早足くらいはしたし、特に安静にもしませんでした。


陽性反応が出てから数日後異変が。
朝6時頃、腹痛を感じ始めました。
流産かもしれないと思い、出血を確認してみましたが、全くなし。
時間の経過と共に激しくなる痛み。
痛すぎてとうとう動けなくなり、ひどい吐き気に襲われました。
何も食べたり飲んだりしていないので吐くものはなく、オエ〜っていうあの動きを繰り返し…。

陣痛も耐えられないくらい痛いんですけど陣痛って痛くない時間もありますよね。捻れた時の痛みはそれが途切れることなく続く。
そんな感じ。

タンタンを生んだ医院と、不妊治療のクリニックにパパが連絡し、抱き抱えられながら車へ。
タンタンを生んだ医院では車椅子を用意してくれて、混雑してるのに緊急で診てくれました。

そこでも先生同士が連絡を取り合って状況を確認。

割とすぐに診断はつきました。

卵巣嚢腫茎捻転

妊娠5週。
赤ちゃんはやっと胎嚢が見えるくらいの時期。

赤ちゃんはどうなるかわからない。

痛み止めを打ってもらい、先生が呼んでくれた救急車で大学病院へ。
救急車の中でも何度か吐きそうになりました。
痛み止めのお陰で回数は減りましたが。

もちろん緊急手術です。

赤ちゃんを何とか守ろうと、先生も提案してくれて、
全身麻酔は胸から下の麻酔にし、
腹腔鏡手術は開腹手術に。

卵巣は両方捻れてて、片方は360度以上だったらしい。
卵巣や卵管の壊死が進んでいれば摘出しなければならないとも言われていましたが、どちらも残せました。

術後、入院中は毎日ホルモン剤を注射しました。
やっぱりとてつもなく痛い注射でした…(~_~;)

どの先生も赤ちゃんはダメかもしれないと言いかけて、「どうなるかわからない」と言っていたのに、
なんとか子宮に張り付いていてくれて、先生にも赤ちゃんにも感謝したのを覚えています。

命として発生して間も無く、母の不注意で命の危険にさらしてしまったけれど、そんなことがあったにも関わらず、流れてしまわなかったこの子は絶対に強い子だ、と信じ退院の日を迎えました。

その後はタンタンを生んだ医院で検診を受けるのですが、まだまだ心配事は尽きないのでした。

いつものことですが、長文失礼しました。

心配事はまた今度。

続く。


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