タンタンは中学受験直前の6年生男子です。
来る日も来る日も日能研から出される課題や過去問と向き合っています。
でも張り詰めていた糸がプツっと切れてしまいました。
きっかけは11月の初めに手足口病にかかったこと。いや、病気そのものは原因とは思っていません。それによって起きた体調不良、食欲不振からの公開模試での最低の結果。
それから曽祖母の葬儀やタンタンの胃腸炎と続き勉強どころじゃない。
その頃から様子がおかしかった。
成績?
それはよくない。それが一番いけない。
タンタンは幼いながら、緊張の糸をずっと張っていたんです。
4年の頃から。
緊張していなかったんじゃない、ずっと張っていたから本人も気づかなかった。
あの頃はMクラスに上がろう、と意気込み、前の方の席に喜びを感じ、掲示される順位に心を踊らせていました。
質問があればいつも先生のところへ行っていました。
6年の夏までは。
とうとう一度もクラスが上がることはなく、最前列にいる人は固定され、せめて各教科でベスト5入り、なんて希望も薄れていて。
質問はすっかり行かなくなりました。
そんな中で11月の絶不調。続く12月の公開模試もそれよりは良いが、どちらかといえば悪い結果。
プツン、と切れた張っていた糸。
どの瞬間だったんだろう?いきなり切れたんじゃないのかも。切れそうで切れそうで危なっかしいところをやっとキープしていたのかもしれない。
「もう地元の公立に行く」
そんな発言や、いつもと同じ電車に乗るのに度重なる塾への遅刻。
自宅で取り組む過去問のカンニング。
タンタンの目が死んでる。
ちょうど
声がかすれ始めているので声変わりの時期なんでしょう。
そういう成長の過渡期に大きな柱が倒れてしまうと色々な面で不都合です。
そうなると今まで何でもなかったお友達の言動が気になる、学校の先生の何気ない一言が辛い。
もうボロボロです。
こんな風にプレッシャーって現れるって知らなかった。
母は心配で少し前に塾に電話しました。
電話にはちょうど室長先生が出てくれて。ここに書き綴ったことを話しました。
話したことで母の気持ちは少し楽になりました。
さて室長先生はタンタンにどんな声かけをしてくれたのでしょうか。
あの日からタンタンは塾に遅刻していません。
カンニングをしばらくしてきてしまった代償は大きく、1月10日に始まる入試に影響を及ぼし兼ねないし、切れた糸や折れた柱を戻すには間に合うかわからない。
成績が急に良くなるわけじゃない。
それでもタンタンが「受験する」と決めたのだから頑張るしかない。
行きたい学校に行こう。
さあクリスマスイヴは最後の公開模試だ。
あとちょっと、ほんとにあとちょっとだから、奮起しよう!