タンタンは私立中高一貫校に通う男子です。
あっという間に、もう中学3年生。
保護者会では高校移行の話題が出始めています。
もちろん生徒たちにも。
さて、これから中学受験をする小学生、またその保護者の皆様の中には、中高一貫校にさえ入学してしまえば自動的に高校へ上がれるとお思いの方もいらっしゃるようで。
でも、そうではありません。
タンタンの通う学校を含め、高校進学時の条件がどこの学校にもあるはずです。
それとは別に、
タンタンの学校は、入学時からここまでに、実はそこそこの人数が退学しています。
他にやりたいことが見つかって地元の公立中学に行った人、遠方から満員電車に乗るのが苦痛で辞めた人、調和を乱して馴染めず辞めた人、などなど。
今年度、中学3年の1学期になり、本格的に成績不振で幾度も学校から成績指導のあった、とある生徒が6月で退学しました。
その生徒の親御さんはクラス委員を担ってくれていましたが、もちろん「クラス委員は特別」なんてそんな忖度はありません。
付属の高校へ進学できないことが決定したから、退学したのです。
もちろんまだ、在学し続けていても良かったはずです。
でもその生徒さんは、すでにこの中学での学習が厳しい現状。
それでもみんなと一緒に勉強をやらないとだし、その上、クラスメイトにはない高校受験の勉強までしなければならない。
だから退学の道を選んだのでしょう。
タンタンは運動部に所属していますが、夏に中学の部活を引退しても、そのまま付属の高校生と合流して続けられます。
ちなみにタンタンは高校では同じ部活に入らないことを決めていますので、そのまま引退です。
同じ部活仲間たちで今後の話をするみたいで、タンタン以外の人はそのまま高校の部活へ行く模様。
そのうちの1人は「高校へ上がれたら」と言っていたとか。
これまで何度も成績指導があって、ギリギリのところらしくて。
そんな感じですので、「中高一貫校にさえ受かれば」、みたいな勘違いはしない方がいいです。
いわゆる中堅校は、そんな感じです。
タンタンは日能研でしたが、R4の表で下の方に書かれている学校はどんな対応をしているのか、わかりませんが。
私立中学に入学したということは、それなりに小学生の時に何かを犠牲にして勉強したはずです。
中学受験ってそれだけ独特なものだと思います。
付属の高校へ進学するということは、上がる段階でその高校の偏差値を満たしているということだと思います。
私立高校受験レベルの問題が、普通に中学の授業で標準問題として扱われている、ということです。
高校からの新入生のいる私立を中学受験する際には、その高校の偏差値や入試問題を見てみると、
どんなレベルなのか参考になるかも、ですね。
それから
コロナの影響で補習などグッと減ってしまいましたが、タンタンの学校は親切に何度も何度も
しっかりしろ!危ないぞ!と肩を叩いてくれるようです。
小テストも頻繁にやってくれます。
追試もやってくれます。
それでもエスカレーター式には上がれない人がいます。
だから
厳しい中学受験をする、イコール、高校受験がないっていうわけではないことを、ちゃんと知っておいて欲しいと思います。