わが家の息子タンタンは、ピアノ男子です。
日能研に通い、中学受験を経験しました。
中学受験と習い事、その両立は可能なのか、悩んでいる方も多いのではないでしょうか?
わが家の息子は最後まで、ピアノと向き合って受験に臨みました。
それが良いかどうかは、個人差があると思いますが、皆さまの参考になれば幸いです。
中学受験期におけるピアノ伴奏「4年生の頃」
振り返れば「学校の合唱のときに、ピアノ伴奏をしたい。」そう思っていたタンタンは、中学受験を志した頃には、ある決意をしました。
「最初の伴奏オーディションに絶対合格すること」です。
それは4年生の頃のこと。
先生やクラスメイトのみんなに「アイツは弾ける。」と印象付けることが目的でした。
そしてそれは見事に達成され、6年生を送る会で、4年生が歌う歌の伴奏でデビューを飾ったのでした。
まだ、塾の勉強もそれほど大変ではなく、両立は難しいことはなかったですね。
中学受験期におけるピアノ伴奏「5年生の頃」
4年生で伴奏デビューすると、息子には「ピアノが弾ける」という印象がついたので、次は「5年生のうちに弾きたい伴奏曲はやっておく!」という目標を立てました。
6年生になると、中学受験の勉強が忙しくなることを見越してのことです。
塾の勉強が忙しくなって、伴奏を引き受けている場合ではない、と息子自身もちゃんと感じていたのですよね。
そこで、5年生でたくさん弾くために、4年生での印象付けをしておいたわけです。
目論見どおり、大成功です。
「友だち」「ビリーブ」「威風堂々」「大空をえむかえる朝」など、全校で歌うもの、演奏するもの、卒業式を含めてピアノ伴奏を複数回、弾くことができました。
塾の宿題の量も多くなり、正直、大変でしたがね。
たのまれても、お断りした伴奏もありました。
肝心の日能研の成績ですが、5年生の終盤に成績がグングン伸び、ピアノという習い事を続けることに、問題はありませんでした。
*5年生のピアノ伴奏オーディションなどについての記事はこちらです。
中学受験期におけるピアノ伴奏「6年生の頃」
6年生になると、ピアノ伴奏は控えていましたが、秋にクラスのみんなから推薦され、その1曲だけは引き受けました。
習い事としてのピアノのレッスンは休むことはありませんでしたね。
塾の夏期講習中はレッスンを日曜日に変更してもらうなど、ピアノの先生にも協力してもらったことは、言うまでもありません。
秋の伴奏を終えた頃、立教池袋中学の入試に、流行りのAO入試でしょうか?学科の他に自己アピールというものがある事を知ることになりました。
もっと早くから、知っている人は知っていたと思いますが。
「ピアノでもいいらしい。」その事で急に立教池袋を受けたいと言うタンタン。
自分の持ち偏差値よりも高いレベルの第1、第2志望の学校の勉強をしつつ、ピアノの練習もする羽目になったことは誤算でした。
結局、立教池袋は残念でしたが、本人はピアノで臨んだことに対し、満足気でした。
そして、中学受験終了後、卒業式の歌の伴奏オーディションに向けて練習を始めましたが、それも残念な結果になってしまいました。
6年生という最終学年、それも卒業式という晴れ舞台で弾くことを夢見ていたのに。
学校のオーディションに不合格だったことが初めてだったので、ピアノの先生がちょっと興奮気味でしたね(笑笑)。
*6年生になって引き受けたピアノ伴奏についての記事はこちらです。
中学受験期におけるピアノ伴奏「結果とまとめ」
息子は受験学年になっても、受験真っ只中の1月になってもピアノを辞めることはありませんでした。
第一志望校には合格できませんでしたが、後悔はありません。
試験には勝てなかったけれど、男の子でピアノが弾ける、という少数派であることに優越感があるため、タンタンにとってとてもプラスになるものだったからです。
中学受験と習い事に関しては色々な意見があると思いますが、我が家ではピアノを辞めず、終了後の今も現在進行形です。(追記:2023年現在は高校1年生ですが、今も継続中)
中学受験を志すなら、コンクールや発表会は控える必要があるかな、とは思いますが、日頃の練習が気分転換になり、逃げ道にもなります。
それでも頭をよぎるのは、「勉強のことだけを見て頑張れば、第1志望校に合格できたか?」ということですよね。
否。
わが家の主観です。
強がりではありません。
タンタンはズルしたりボンヤリしたり、そういう子ですから、ピアノがなくても変わらない。
また、「ピアノが弾ける」というステータスで自身を認め、受験が少数派である学校内でも気張れた。
勉強バカにならずに済んだ。
本当にそう感じます。
お子様の性格にもよるでしょうね。
習い事を続けるかは、本人の希望や性格を踏まえた上での、親御さんの見極めが大事ですね。
「中学にも伴奏の機会があるかな?」
すでにタンタンはそんなことを言ってます。
何度でも伝えます!
結果的に、ピアノは辞めなくてよかった。
本人も親も、後悔はしていません。
*(追記)中学生になっても伴奏の機会はありましたよ。